温度センサーとは?空調設備で使われる温度センサーの種類と仕組みをわかりやすく解説

計装

温度センサーとは、空気や水、機器などの温度を測定する機器です。空調設備では、室温や給気温度、冷温水配管の温度を測定し、空調機やバルブの自動制御に利用します。

温度センサーには、測定原理や出力方式の異なる種類があります。センサーの種類、設置場所、コントローラとの接続方法を理解することが、正確な温度管理につながります。

温度センサーとは

温度センサーは、温度の変化を電気抵抗や電圧などの変化として検出する機器です。測定した温度は、コントローラや監視システムに送られます。

たとえば、室温が設定温度より高い場合、温度センサーが室温を測定し、コントローラが冷房能力を調整します。実際の制御方法は、設備構成や制御プログラムによって異なります。

温度センサーの主な種類

種類測定原理・特徴主な用途
測温抵抗体(RTD)温度による金属の電気抵抗の変化を利用する配管温度、機器温度の測定
サーミスタ温度による半導体の抵抗変化を利用する室温や機器内部の温度測定
熱電対異なる金属の接合部で生じる熱起電力を利用する幅広い温度範囲の測定
半導体式温度センサー半導体素子の電気的特性の変化を利用する電子機器や制御機器の温度測定

同じ温度を測定する場合でも、必要な精度、温度範囲、応答速度、耐久性によって適した方式は異なります。

空調設備での使用例

設置場所測定する温度主な目的
室内室温室内環境の維持
空調機の給気側給気温度吹き出す空気の温度管理
冷温水配管水温熱源や空調機の運転状態の確認
外気取入口外気温度外気条件に応じた制御
機器内部機器温度過熱の監視や保護

温度測定から自動制御までの流れ

  1. 温度センサーが室温や配管温度を測定する
  2. 測定値をコントローラへ送る
  3. コントローラが測定値と設定値を比較する
  4. 制御内容に応じて電動弁やインバータなどを動かす
  5. 必要に応じて中央監視システムで測定値や運転状態を確認する

温度センサーは測定を担当し、制御判断はコントローラが担当します。この役割を区別すると、空調制御の仕組みを理解しやすくなります。

温度センサーの設置場所で注意すること

  • 室温を測る場合は、局所的な熱や冷気の影響を受けにくい場所を選ぶ
  • 配管温度を測る場合は、センサーの取付方式や配管との熱的な接触を確認する
  • 給気温度を測る場合は、空気の流れや温度分布を考慮する
  • 直射日光、熱源、吹出口などの影響が測定目的に合っているか確認する
  • センサーの測定範囲とコントローラの入力仕様を合わせる

設置場所が適切でないと、センサー自体に故障がなくても、実際の状態を正しく表さないことがあります。

温度表示がおかしいときの確認ポイント

  1. 現場の温度と監視画面の表示値を比較する
  2. センサーの設置位置や取付状態を確認する
  3. 配線や端子の緩み、断線などを確認する
  4. センサーの種類とコントローラの入力設定が一致しているか確認する
  5. センサー本体の故障や経年変化を確認する

表示値が固定されている場合や、実際の温度と大きく異なる場合は、センサーだけでなく配線や入力設定も確認する必要があります。

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