
AI(アナログ入力)とは?
AI(Analog Input)とは、温度・圧力・湿度・流量などの連続的に変化する測定値を、DDCなどのコントローラへ取り込むためのアナログ入力です。空調・計装設備では、センサーから受け取った電圧や電流の信号を数値に換算し、自動制御や中央監視に利用します。
AIは「測定値を入力する機能」を表します。0-10Vや4-20mAは信号の伝送方式であり、AIそのものとは区別して理解する必要があります。
AIで取り込む情報
AIには、例えば次のような測定信号が入力されます。
- 温度センサーからの温度測定信号
- 圧力センサーからの圧力測定信号
- 差圧センサーからの差圧測定信号
- 流量センサーからの流量測定信号
センサーの出力方式とDDCの入力方式が一致している必要があります。例えば、センサーが4-20mA出力であれば、DDC側も対応する電流入力を備えていることを確認します。
AIの仕組みと信号の流れ
温度センサーを例にすると、信号は次のように流れます。
温度を検出 → センサーが電気信号に変換 → DDCのAIへ入力 → DDCが温度に換算 → 制御や中央監視に利用
例えば、測定範囲0〜50℃、出力範囲0〜10Vのセンサーであれば、5Vは設定範囲の50%に相当し、25℃として換算されます。この対応関係は説明用の例であり、実際にはセンサーとDDCの設定を確認します。
AIと0-10V・4-20mAの関係
AIは入力の区分であり、信号方式には複数の種類があります。
- 0-10V:電圧の大きさで測定値を伝える方式
- 2-10V:2〜10Vの電圧で測定値を伝える方式
- 4-20mA:電流の大きさで測定値を伝える方式
これらは互換とは限りません。DDCのAIが対応する信号方式と、センサーの出力仕様を確認してください。
AIとDIの違い
AIは温度や圧力などの連続的に変化する値を取り込みます。一方、DI(デジタル入力)は、機器の運転状態や故障接点など、ON・OFFの状態を取り込みます。
| 項目 | AI | DI |
|---|---|---|
| 入力する情報 | 温度・圧力などの測定値 | 運転・停止・故障などの状態 |
| 信号の例 | 0-10V、4-20mA | 接点信号など |
| 用途の例 | 室温の測定 | ポンプの運転状態確認 |
DIについてはDI(デジタル入力)の記事で解説しています。
AIの値が正しく表示されないときの確認点
- センサーの出力方式とDDCの入力方式が一致しているか
- センサーの測定範囲とDDCの換算設定が一致しているか
- 電源、配線、端子の接続が仕様どおりか
- センサー自体の測定値や出力に異常がないか
- DDCが受信した値と中央監視の表示値に差がないか
例えば、センサーから正常な信号が出ていても、DDC側の測定範囲が誤っていれば表示値はずれます。実測値・信号・設定の順に確認すると、原因を切り分けやすくなります。作業は機器の取扱説明書と現場の安全手順に従ってください。
よくある疑問
Q. AIはセンサーのこと?
A. AIはコントローラ側のアナログ入力を指します。センサーは物理量を検出する機器であり、役割が異なります。
Q. AIには4-20mAしか接続できない?
A. いいえ。0-10Vなどに対応する入力もあります。対応方式はDDCの仕様によります。
Q. AIとAOの違いは?
A. AIは信号を受け取る入力、AOは信号を出す出力です。詳しくはAO(アナログ出力)を参照してください。
関連用語
- AI・AO・DI・DO:計装で使われる入出力信号の区分
- DDC:空調設備などを自動制御するコントローラ
- センサー:温度や圧力などを検出する機器
- DI:ON・OFFなどの状態を入力する機能
- AO:連続的な制御信号を出力する機能

