センサーとは?空調設備で使われるセンサーの種類と役割をわかりやすく解説

計装

センサーとは、温度・圧力・湿度・流量などの物理量を検出し、設備の監視や自動制御に利用できる信号へ変換する機器です。空調設備では、室温や配管内の圧力、ダクト内の差圧などを測定し、コントローラが適切な制御を行うために使われます。

この記事では、センサーの基本的な仕組み、主な種類、空調・計装設備での使用例、選定時の確認ポイントを解説します。

センサーとは

センサーは、周囲の状態や設備の変化を検出する機器です。検出した情報を電気信号などに変換し、コントローラや監視システムへ伝えます。

たとえば、室温が設定値より高くなった場合、温度センサーが室温を測定し、その値をコントローラへ送ります。コントローラは測定値と設定値を比較し、バルブやインバータなどを制御します。

センサーが使われる仕組み

  1. センサーが温度や圧力などを検出する
  2. 検出した物理量を電気信号などに変換する
  3. コントローラが信号を受け取り、測定値として扱う
  4. 制御プログラムに従ってバルブやファンなどを動かす
  5. 測定値や設備の状態を中央監視で確認する

センサー自体が設備全体の制御を行うとは限りません。一般的には、センサーが測定し、コントローラが判断し、操作端が設備を動かすという役割分担になっています。

センサーの主な種類

種類 測定するもの 空調設備での使用例
温度センサー 温度 室温、給気温度、配管温度の測定
圧力センサー 圧力 配管内の圧力や機器の圧力監視
差圧センサー 2点間の圧力差 フィルターの目詰まり確認、ダクト圧力の測定
流量センサー 流体の流量 冷温水や空気の流量測定
湿度センサー 湿度 室内や外気の湿度管理

センサーの出力信号

センサーが検出した情報は、設備側が受け取れる信号として出力されます。代表的なものに、電圧信号、電流信号、抵抗値、通信信号があります。

信号の例 特徴 確認すること
0~10V 電圧の変化で測定値を表す 入力レンジ、配線、共通端子
4~20mA 電流の変化で測定値を表す 入力レンジ、電源、断線時の扱い
抵抗値 温度などに応じて抵抗が変化する センサーの種類、測定方式、配線方式
通信信号 データを通信で送受信する 通信方式、アドレス、設定値

信号の種類が同じでも、測定範囲や変換設定が異なると正しい値を取得できません。センサーとコントローラの仕様を合わせる必要があります。

センサーとコントローラの違い

機器 主な役割
センサー 温度や圧力などを検出する
コントローラ 測定値を設定値と比較し、制御内容を決める
操作端 バルブやダンパーなどを動かす
中央監視システム 設備の状態や測定値をまとめて監視・操作する

たとえば、温度センサーが室温を測定し、DDCが制御判断を行い、電動弁が冷温水の流量を調整します。中央監視システムでは、室温や運転状態を画面上で確認できる構成があります。

センサーを選定するときの確認ポイント

  • 測定対象:温度、圧力、差圧、流量など
  • 測定範囲:想定される最小値・最大値
  • 精度:必要な測定精度を満たしているか
  • 出力信号:電圧、電流、抵抗、通信など
  • 設置条件:温度、湿度、振動、水濡れ、設置場所
  • 接続先:コントローラの入力仕様と一致しているか
  • 保守性:校正や交換が必要な場合に作業しやすいか

選定時は、測定対象だけでなく、設置環境と接続先の仕様も確認します。適切なセンサーを選んでも、入力設定や配線が合っていなければ正しく測定できません。

測定値に異常があるときの確認

表示値が実際の状態と合わない場合は、次の点を順に確認します。

  1. 現場の実際の温度・圧力などと表示値を比較する
  2. センサーの設置場所や取付状態を確認する
  3. 電源、配線、端子の緩みや断線を確認する
  4. コントローラの入力種別と測定レンジを確認する
  5. センサー本体の故障や経年変化を確認する

確認作業は、設備の安全手順やメーカーの取扱説明書に従って行います。

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